ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 ということで、エリナとルディはコースト家の馬車で温泉施設に送ってもらうことになった。

「あれ、サンディさんも一緒なんですね」

 御者台にサンディが乗って、エリナに手を振っている。

「はい。せっかくなので、噂のコースト温泉に入ってみたくて」

 フェンリルの青年は笑顔でエリナに言った。

「そうですね。ゆっくりあったまってくださいね」

「中で会ったらよろしくお願いしますね」

 そう言ったサンディは、ルディに黙礼した。狼隊長も、視線で合図する。
 エリナはまったく気がついていないが、実はサンディはエリナのボディガードとしてやってきた諜報部の者なのだ。
 ルディは敵うものが誰もいないと言われるほどの強い武人であるのだが、エリナを守りながらだとそのパフォーマンスをすべて発揮できない。そこで、有事の際には必ずエリナの身を守れるようにと、防御に秀でたサンディが派遣されたのである。
 エリナはそれほどまでに、王家に大切にされている子猫なのだ。

 というか、王族なのに誰もボディガードがつかないルディも、ある意味ちょっとおかしい。
 彼はエリナの身さえ安全であれば、どんな相手も一網打尽にできるからなのだが……ルディは、とんでもない規格外な存在なのだ。
 さすがは妖精獣のフェンリルである。
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