ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 朝食の後片付けが終わり、カツレツの日は下ごしらえも少ないので、午前中は市場を見回りながら新しい献立を考えようかと話し合っていると、青弓亭の前で馬車が止まる音がした。

 獣人は身体能力が高いので、ちょっとした距離は歩いたり走ったりして済ませてしまう。
 スカイヴェン国の王都には、他にはドワーフもエルフもいる。しかし彼らも身体が丈夫で余程幼い子どもでもなければ馬車を使わないし、この王都にドワーフやエルフの子どもは住んでいない。
 もちろん、普通の人間もいるけれど、現代の日本人とは違って幼い頃から身体を鍛えているので、やはり身が軽くて足腰が強い。

 そのため、王都でも、店が並ぶ繁華街で荷馬車以外の馬車を走らせるのは、貴族や王族であることが多いのだ。
 まあ、お忍びと称して、馬車の預かり所に置いてきて、普通に歩き回っていることも多いのだが、ここぞという時にはちゃんと馬車を使う。
 ついでに、子猫に来てもらいたい時も、王族は馬車を使う。
 サランティーナ王妃に至っては、子猫専用の真っ白な可愛らしい馬車を作りたいという野望を持っていたが、フランセス王太子に「そんな馬車を走らせたら、可愛いエリナが乗っていることがあからさまにバレますよ! 悪い奴に目をつけられて、馬車が襲われたらどうするんですか?」と過保護すぎる警告をくらってしまったので、計画は挫折したのだった。
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