ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「ああ、悪いね。ええと、ウィル……ウィリア……王子さま」

「ウィリオトラスファールレアン。だが、他国の者には呼び難い名であるから、特別にウィリオと呼ぶことを許そうぞ」

 彼の後ろにいる若者が、ひょいと手をあげて言った。

「あ、わたしの名前はセライラスタングリーズルですが、セラでいいですよ、お嬢さん方。わたしの役割は、この王子の飼い主……お守り役……お目付役……お仕置き係?」

「おい! そなたは従者だろうが!」

 首を傾げるセライラスタングリーズルに、ウィリオ王子が両手に拳を作って「間違ってるぞ!」と訴えた。

「ええと、わたしは主にツッコミを担当しております」

 セラと名乗る男性の言葉に、ふたりの猫は「うん、わかりやすい」と頷いた。

「じゃあ、ウィリオ王子殿下。この店の料理人は、この子猫のエリナだよ」

「はあ?」

 ミメットの言葉を聞き、せっかくの整った顔を無駄にして王子はアホ面になった。

「いや、この子はまだとても小さいではないか? あれか、この店のマスコットなのか?」

 エリナは背筋を伸ばして言った。

「いいえ。わたしはお飾りの猫ではありません。この店の料理人をしています。ウィリオトラスファールレアン王子がおっしゃる、配合スパイスを使った料理を考案したのはわたしです」

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