ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
「なにが『しまった』なんですか?」

 エリナがこてんと首を傾けて尋ねると、ウィリオ王子は明後日の方向に視線をやりながらもぞもぞと言った。

「その、王宮に向かう前に、少しこの国の王都の様子を観察しようとして、だな。そこに、ちょうど目の前に青弓亭が見えたから、つい……」

「誰かさんが『セラ、あの店だ! あのカレーライスを作った料理人がすぐそこにいるぞ! もしかして、今もカレーライスを作っているかもしれない、行ってこよう!』って、勝手に馬車を停めて勝手にお店に突撃したんですよねー。すみませんね、猫のお嬢さん方」

「ええっ、王子って、そういうことをしてもいいものなんですか?」

 エリナの質問に、セラはしかつめらしい表情で頷いた。

「よくないですね。マーレン国の代表として来た者の責任を考えると、まずはちゃんと王宮にご挨拶して、王族に話を通して、それから可愛い子猫ちゃんのところに来るのが筋ってもんですね」

「ウィリオ王子殿下、どうやらあんたはやらかしてくれたみたいだね……」

 王子への敬意をとっくに吹っ飛ばしているミメットが頭を抱えていると、店の扉が開いた。

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