ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 そして、器の相談を受けた王妃だが。

「あら、いい考えじゃないの。王家の窯を使えば、お祭りの日までに器を焼くのは間に合うわよ。そうだわ、せっかくだから、わたくしが素敵なお皿をデザインして差し上げてよ」

 サランティーナ王妃は、お気に入りの子猫に頼られてやる気満々であった。

 そして、数日後。

「すごーい、可愛い! サランティーナ王妃殿下には才能がございますね」

「ありがとう、ルールーさん」

 ご機嫌の王妃が人魚娘に微笑み、お皿を掲げた。

「ほら、軽くて可愛くて、たっぷりのカレーライスをよそれるわよ」

 深めのお皿にみっつになるような仕切りをつけて、猫の耳の形の出っ張りに福神漬けに似せた漬け物を乗せるという見事な皿を、サランティーナ王妃は作り上げた。
 そして、この皿と、同じく王妃によるオリジナルデザインの猫耳付きの可愛らしいスプーンは、お祭りの記念に持ち帰ってもらうことになった。これによって食後の洗い物は鍋類だけになり、お祭り当日の労力を大幅に減らすことができるのだ。

 とても可愛くできて皆満足だったのだが、これを見たエリナが「ど、どうして、耳が……みんな猫耳付きなのにゃん!?」と叫んだとか叫ばなかったとか……。
< 88 / 235 >

この作品をシェア

pagetop