ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 このように、企画は着々と進行していた。

「さて、次はカレーの材料の確保ですね」

 エリナが少し難しい顔で言った。

「マーレン国の産物は、馬車で運んで来られるから良いとして……」

「ああ。肉は保冷の魔石を使えば傷まずに運ぶことができる」

「保冷の魔石?」

 ミメットが、3人と従者たちの前に果実水の入ったコップを置きながら言った。

「ほら、うちの冷蔵庫にも使われている青い魔石さ。スカイヴェン国の魔物にも、青い魔石。持つものがいるからね、まあ、値段が張るから食べ物屋やお金持ちの家にしかないけれど」

 ちなみに、ルディの家にもあり、中には子猫に飲ませるためのミルクがしまってある。

「つまり、冷蔵庫を馬車に乗せて運ぶわけですね」

 ルールーは果実水の酸味に「んー」と目をつぶってから言った。

「そうなのよ。山さえなければ冷蔵庫を使って、海の幸を運んで来られるんだけどね」

「とはいっても、冷蔵庫はそれぞれがかなり重いものなのだ。あまり馬車に乗せると、ひく馬がへばってしまう」

 エリナは青弓亭の冷蔵庫を見た。大きな木箱の中に厚い鉄板が貼り付けられたそれは、かなりどっしりとした存在である。

「なるほど、これを乗せるとなると重そうです……でも、どうして冷凍とか冷蔵コンテナを使わないのかな……」
< 89 / 235 >

この作品をシェア

pagetop