ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜3
 王都花祭りまでまだ3ヶ月くらいの時間があったので、エリナの話す『冷蔵コンテナ』の開発は祭りに間に合わせるために急いで進められることになった。
 といっても、今ある馬車を改造して作るため、さほど手間はかからないだろうというのがドワーフたちの意見だ。

 今までも、多くの新しいレシピを考案してきたエリナであるが、今回は料理の範疇に収まらない大変な発明(?)である。
 この世界にも特許のようなものはあるが、他国にはあまり知的権利を重要視しない場所もある。そのため、スカイヴェン国の事業として冷蔵及び冷凍コンテナを作成し、実用化させて先に使用し、実績を作ることが重要だ。

 ホットドッグ作りはエリナの手を離れたものの(そして、王宮の厨房には挽き肉作り器が届けられて、料理人たちの間から歓声が沸き起こった)ただでさえ忙しい祭りの準備の中、青弓亭の閉店後に王宮に呼ばれた子猫は、担当の技術者にあくびを噛み殺しながら冷蔵コンテナについての知識を伝えた。

「魔石冷蔵庫って、魔石が鉄板を冷やす仕組みだったんですね」

 地球のように冷気が吹き出して冷えるのではなく、魔力で鉄製の箱を冷やすのだ。鉄の箱を木で覆って、凍りつかないようにしたのが冷蔵庫なのである。

「はい。直接食品につけて冷やすことも可能ですが、その場合は食品の数だけ魔石が必要となってしまいますので効率が悪いですね。また、使用する魔石の大きさや魔力で、冷え方が変わってきます。温度や時間は魔石加工師が調整しますが、魔石の扱いに慣れた冒険者の中には、簡単な調整を自分で行なってしまう者もいるのですよ」

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