このまま惚けて、それから





「未羽、落ち着きな」


青に制され、ふう……と大きく息を吐く。

ストーカーだから、とかの話じゃない。彼女は、ストーカーじゃなくても変人だと思う。



「朝戸くん、伊藤先輩に何も異変が起こらないようにと、ずっと動向を追っていたらしいんですよね。これまでは気配を消してストーキングしていたみたいなんですけど、焦ったせいか最近はちょっと気配が消しきれてないみたいで。伊藤先輩を不安にさせてしまったことは謝ると言ってました。悪質なストーカーさんの正体は掴めていないのですが、今のところ伊藤先輩はターゲットにされてないと思われます」


「なるほど、」


「あと、あたしのことを引き止めたのは あたしをストーカーだと疑ったからみたいです。も〜、ホントに超怖かったです、あれを鬼の形相というのでしょうか……」



つまるところ、朝戸くんの勘違いだったと言うだけの話ではあるが、ストーカーが渋滞しすぎていて話がややこしくなってしまった。

普通ストーカーってそんなに沢山身の回りにいないはずなんだけど。



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