託宣が下りました。
わたくしはラケシスと声を揃えていいました。ああ本当に、フォーライク家の話題はすべて好意的に受け取る人です。実の娘のことはちっとも好意的に受け取らないのに、この差はなんなのでしょう?
やきもちをやいているわけでは決してありません、ええ! 単純に迷惑なのです!
……本当ですよ?
「失礼いたします。旦那様がお帰りになりました……アルテナ様をお呼びです」
母地獄からわたくしを救ってくれたのは、使用人のそんな報せでした。
「あ……今行きます! じゃあラケシス、カイ様たちをお願い」
「何を言っているのアルテナ。お客さまのおもてなしはこのお母様にお任せなさい」
「………」
母に任せるのが心配すぎて、わたくしはラケシスにこっそりと言いました。
「フォローお願いね。特にソラさんに行き過ぎないように。それとカイ様が怯えすぎて気絶しないように……」
「カイ様気絶したことあるの?」
「お母様相手ならありえるかもしれないでしょう」
……わたくしも大概なことを言っていますね。
でも謝りません、これだけは。