託宣が下りました。

「うまくやってるみたいね」

 夕食が近づくころ、マリアンヌさんがひょいと姿を見せました。「ちゃんと懐かせてるじゃない。えらいえらい」

「違いますよ。わたくしのほうが遊んでもらっているんです」

 笑ってそう答えました。実際、そんな気分だったのです。

 マリアンヌさんは「ふうん?」と口元にかすかな笑みを浮かべ、わたくしの隣に座ります。

 子どもたちのうち数人は、他の先生につれられて台所に行きました。わたくしの担当は残りの子どもたち――。

 興味深そうにこちらの手元をのぞき込むマリアンヌさん。今は、工作をしているところです。

「ねえ先生! 見て見て、できた!」

 一人の男の子が何かを手にぱっと立ち上がりました。

「あら、それはもしかして剣?」
「そうだよ。やあーっ!」

 木の枝に細長い紙をかぶせたそれを上空に突き上げ、男の子は誇らしげに胸を張ります。

「俺はいつか勇者さまの仲間になるんだ!」
「勇者様……アレス様の?」
「それで騎士さまのお供をするんだ! とーっ!」

 木の枝剣をひとふり。人に向けることはないのは、多分先生方のしつけのたまものなのでしょう。

「騎士の……」

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