託宣が下りました。
何でもないことのように彼は言います。「俺は親父殿から聞いていたしな――入ってみて、見張りの穴を見つけてはそれを紙に書いて城に放り込んでおく。楽しかった」
当時の城はさぞかし戦々恐々となったに違いありません。本当に、何をやっているんですかこの人は。
前からうすうす気づいていましたが、この人は無神経というよりも非常識なのではないでしょうか。
「城もさすがに素直でなあ、次に入ったときに改善されているのを見ると本当に嬉しかったものだ。成長する部下を持つ上官とはこんな気持ちかな」
わたくしは痛切に思いました。この人は絶対人の上に立ってはいけない……と。