託宣が下りました。
「あら、ミミたちの未来のお姉さんよ、リリ」
「本当、顔が違うけど間違いないわ、ミミ」
「……よく分かったねあんたたち」
モラさんが呆れた声を出します。双子は再び「うふふ」と楽しげに笑いました。
「輪郭、口元、耳の形……そういったものは隠せない」
「第一平服が似合ってない。普段違う服装をしている証拠」
彼女たちの後ろで――
ベッドから、がばと跳ね起きた人物がいました。
「巫女! 本当に巫女なのか!?」
「ソラさん」
わたくしは心をこめて騎士一家の末妹の名を呼びました。
声だけは、もちろんわたくし自身です。双子の隙間からわたくしを見つめるソラさんの顔が、みるみる喜色に染まります。
「巫女……!」
ソラさんはベッドから飛び降りようとしました。
しかしそれを、双子が揃って引き留めました。
「だめよソラちゃん。お薬の時間」
「リリのお薬を飲んだら、安静にする時間」
「やだ! リリ姉の薬の実験体はやだ!」
「まあそれはリリに失礼よ。おかしなお薬を選んで飲ませているのはミミなのだから」
「まあミミ、さりげなくリリにも迷惑ね。リリはちゃんとソラちゃんの体を心配しているのに」
「わあリリごめんなさい。ミミはてっきり」