託宣が下りました。
なんて投げやりな紹介でしょうか。うふふ、と双子は揃って笑いました。
「初めまして未来のお姉さん。変装楽しそうね」
「どうせなら男装したほうがよかったのではないかしら。ねえミミ?」
「だ、男装じゃなくても別人にはなれますから!」
悔しまぎれにそんなことを言ってしまいました。やっぱり誰の目から見てもわたくしはそれが似合いそうなのでしょうか。
「怒らないで未来のお姉さん、でも変装は徹底的にやるほうが効果的よ」
「そうそう、愛すべきお馬鹿もといヴァイス兄なんて魔術で性別を変えてまで身を隠したのよ」
「あらリリ、あれは魔術の失敗であって意図した結果ではないわ」
「まあミミ、カイのその言い訳を信じているの? あれは絶対わざとだったわ」
……何だか、とんでもない話をしているような。
わたくしの視線に気づいたのでしょうか、双子は一糸乱れぬ揃った動きでわたくしに顔を向け、
「どうしてヴァイス兄が変装なんかしたのかって? 王女様から完璧に隠れるため」
「魔術にも姿形を変えるものがある。それをカイに頼んだら、女性になっちゃった」
「騎士が……女性に……」
わたくしは呆然とその単語を唇にのせました。あんまりな内容すぎて、言葉になっている気がしません。