託宣が下りました。

 わたくしは笑ってしまいました。ふだんの兄妹の様子が垣間見えるようで、何だか嬉しい。

 ソラさんの様子を見ると、変わらずすうすうと寝息を立てています。
 小さな部屋。けれど流れる空気が穏やかで、思ったより居心地がよくて。

 彼女たちとなら、家族になるのも悪くない――

「結婚するなら早くしてね未来のお姉さん。ミミ、早くヴァイス兄の子どもが見たいわ」
「子どもを作るなら早くしてね未来のお姉さん、リリ、ヴァイス兄がちゃんと子育てできるのか知りたいわ」

 ……悪くないはずです。たぶん、きっと。



 外に行きましょうよ――
 最初に言い出したのはミミさんだったのか、リリさんだったのか。

「お薬作る材料を買いに行きたいの。ソラちゃんのために」
「未来のお姉さん、一緒に行きましょうよ」
「わたくし……ですか?」

 困りました。騎士が迎えに来るまで、大人しく待っていようと思っていたのですが。

 しかし――肝心のソラさんは眠ってしまいましたし、ここは人の家ですし、やることがないのは事実です。

「行ってきたら」

 モラさんが腕を組み、改めてわたくしを上から下まで見ました。

「その姿だったらバレないよ。買い物くらい問題ないでしょ。ソラは私が見ているし」
「そうそう未来のお姉さん。未来の姉妹の親交を深めましょう」

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