託宣が下りました。
「リリたちと一緒にいることで、町の人から不審な目で見られること請け合いよ」
「………………」
考えてみましたが断る理由もなく、わたくしは双子と一緒に外出することになりました。
双子は軽やかな足取りでわたくしの前を行きます。まるで羽が生えているかのよう。
二人とも小柄ですし、顔立ちも白く可愛らしいですから、絵本に出てくる妖精にさえ見えます。
……口を開かなければ、ですが。
「ああいい天気。お薬調合日和」
「ああいい天気。人体実験日和」
「あ、危ない薬で人を実験台にしてはいけませんよ?」
思わず注意すると、前を行く双子がくるんと振り向きました。
「すべての薬は実験から始まるのよ、お姉さん」
「すべての薬は犠牲から始まるのよ、お姉さん」
……それは心得ておりますが、この双子の口から出ると無性に否定したくなるのはなぜなのでしょう。