託宣が下りました。
女性になった騎士……想像もつきませんが、ちょっと会ってみたかったような気も……するような、しないような。
逆に男の子になったソラさんのことなら、想像がつくような気がします。きっと似合うことでしょう。
そんなことを考えながら親子を見つめていると、
「そこにいるのはアルテナさんじゃないか」
ふいに、お父上がわたくしのほうへ顔を向けました。「ふむ。悪くない変装だね」
「………!」
双子のときのように一目で見破られて、わたくしはあたふたと周囲をたしかめました。いくらなんでも町中の人に自分が知られていると思うわけではありませんが、今は名を呼ばれるだけで不安になります。
そんな胸中まで見抜いたのでしょう、お父上は笑って、
「なに、名前くらいで分かりゃせんよ。その化粧はマリアンヌかね?」
「……よくお分かりですね」
「あの子は昔その技術で王宮に呼ばれたことがある。スパイにそういう技術を伝えようと考えてのことだったが、あいにくマリアンヌは断った」
そんな裏話があったのですか。マリアンヌさん、さすがです。
「ふむ」
お父上は双子を優しく引きはがし、わたくしのほうへとやってきました。