託宣が下りました。
「でもシェーラは眠り込んでいるだけで動かないのです。エリシャヴェーラ様と同じように……仲間を増やすにしては、おかしいではないですか」
わたくしが騎士に訴えると、騎士は難しい顔でうなずきました。
「その通りだな。何か別の理由があるのかもしれない――とにかく、町に他にも同じ症状で寝込んでいる者がいないかどうかを調べなくては」
「アンナ様が手配してくださっています。情報は、わたくし――というよりヴァイス様に伝わるようにしてくださると、約束してくださいました」
「それはありがたい。俺は親父殿と知り合いの連中に頼むかな」
顔が広いのはアレクサンドル様だけではないのでした。騎士は騎士で相当な顔の広さを誇ります。
数日もしないうちに、同じ状態で寝込んでいる一般人が少なくとも数人いることが分かりました。
被害者に共通項はありません。老若男女問わず、寝込んでいるそうです。みんな手足が石のように冷たく、固くなっていっているとか。
彼らのうち数人は、昏睡する直前に見知らぬ人間と話していたという目撃情報がありました。ただしそれはシェーラのときのようなみすぼらしい男ではなく、若い女であるときもあれば、体格のいい男であるときもあったそうです。
わたくしは毎日のようにシェーラのお見舞いに行きました。