託宣が下りました。

「この国がなぜ星の神をあがめるようになったか、お二人はご存じですかぁ?」
「なぜ星の神を――?」

 突然すぎる問い。わたくしは小首をかしげて答えました。

「かつてこの国の建国王が星の神と出会い契約を交わした。神がこの国を守る代わりに、この国は星の神を忘れず崇め続ける。そのはずでは……?」
「それは、後から都合よく作られた作り話ですねえ」
「え?」

 ヨーハン様は、首だけ軽く後ろを向き、悪戯っぽく言いました。

「答えはこの国が『石の国』だからです。星は――石です。そのことはご存じでしょう~?」
「はあ???」

 カイ様が、意味が分からないと言いたげに、「そりゃあ星は空の石くずだと言われていますけど、だからって……」

「大昔の人は賢かったんです~。星が石だと知っていたんですよ~。だから石に守られているこの国は、同時に星に守られていると知っていた――事実、『星の神』はこの国に加護をもたらしました~」
「???」

 カイ様が疑問符を散らしているのが分かります。
 ……その気持ちがよく分かります。何だか、分かるようで分からない話。

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