託宣が下りました。
「ただしそれは星の巫女たちにとって大きな負担となったようです。神を降ろすのは並大抵の体力ではもちません。神を降ろすなり倒れてしまった巫女も多かったと聞きます~。……そのまま命を失った者も」
「そんな」
「だから、一部で言われ始めたわけですねえ。これは神による人体実験だと。神が、神を降ろすに相応しい人間を求めて、巫女を餌食にしているのだと」
わたくしは、騎士の妹の双子の言葉を思い出しました。
『そもそも、星の巫女は人体実験の被験者』
「あまりにもたくさんの巫女が犠牲になりました。やがて修道院の人間は、最後に降りてきた星の神に懇願しました。もうこんなことは止めてくれと。代わりに加護を失ってもいいから――と」
そして。
星の神は慈悲深かった。神降ろし自体はやめても構わないが、託宣だけは残そうと、そう言ってくれたのだと。
そこまで聞いて、わたくしは不思議に思いました。
「そこまで慈悲深いお言葉をくださったのなら……修道院はなぜそれを言い伝えなかったのでしょう? これほど素晴らしいお話はないでしょうに」
「真似する者が現われないようにです」