託宣が下りました。
「その魔物を自力で倒そうとするほどの精神力の強さを神は愛してくださるでしょう。そもそも魔物に憑かれたことは穢れでもなんでもありません。言ったでしょう? 魔物は星の神の一部なんです」
「―――」
「それと、大変失礼ですが、アルテナ様はまだ純潔でいらっしゃいますよね?」
カッと顔が熱くなりました。た、たしかにその通りなのですが……
「星の巫女が純潔でなくてはならない理由をご存じですか? そもそも、ここにご降臨なさる星の神は女性なのだそうです。そりゃあ純潔の女性でなければ、宿れませんよねえ」
「………」
てっきり不純異性交遊が神の怒りに触れるのだと、そう思っていました。
まさかそんな理由だったなんて……
「アルテナ様」
ヨーハン様は片膝をつき、座り込んだままのわたくしに視線を合わせました。
「どうかお願いです。神を降ろしてください。そうすれば……すべての憑依魔物を、滅せるはずなんです」
――そんな、
「そんなの無茶です!」
わたくしが何かを言う前に、カイ様が叫ぶように言いました。
洞窟の中に反射して、それは思いの外大きな声となりました。
「たった今言ったじゃないですか! 神を宿した者には大きな負担になるって……命を落とした者もいるって!」
「それほどの力なんです、神を宿すことは。それほどの力を得るということなんです」
ヨーハン様は繰り返しました。