託宣が下りました。

 瞼をあげようとしてもあがらない。それにこの明るさは、朝の明るさとは少し違う。
 まるで、そう、先ほどまで見ていた幾条もの星の光のような――


 気がつくと、見知らぬ場所にわたくしはいました。

 それは夜空の『上』に思えました。足下に、ちりばめられた星が無数にあります。

 さらに下を見れば遙か遠くに、きれいな色の球体が見えます。あれは――なに?

 驚いてわたくしが足を動かすたび、星はちらちらとまたたきました。楽しげに――戯れるように。

 ここはどこ……?

 いつの間にか開いていた目をまたたきながら辺りを見渡すと、奥に光を見ました。

 光――人一人分の大きさの光。

 中に誰かいるようです。けれどまぶしすぎて、見ることができません。

 すう、すう、と。誰かの呼吸が間近に聞こえました。
 まるで、この空間自体が息をしているようでした。そのたびに星屑が明滅します。

 ――光の人物は、この夜空そのもの――?

『優しく勇気ある巫女よ。そなたを歓迎しよう』

 力強い女性の声。聞いただけで心が震え、畏怖(いふ)心にわたくしは膝を折り低頭します。

「神よ――」

 ふふ、と空気を揺らして相手は笑いました。
 しかし光は、わたくしに近づいてきてはくれません。

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