託宣が下りました。

『……ふふ。そなたは面白い。凡庸な自分に成せることを求めて今まで生きてきたのだな』
「……はい」
『周囲に華やかな者が多い身では、惨めで、寂しい人生であったろうな、それは』
「―――」

 手の震えが止まりました。
 声が、凜とした響きを宿らせるのを、わたくしは自分で感じました。

「いいえ。このような生き方に満足しております」

 何もできないと思っていた、あまりに平凡な自分。
 けれど手を出してみれば、少しはできることがあって……
 わたくしの行いで、喜んでくれる人がいて。

 それで十分だったのです。わたくしには、それで十分。

 そして今も。
 わたくしにできるかもしれないことがある。

「神よ。どうかわたくしの体をお使いください。そして、人々をお救いください」

 星のまたたきはちらちらと、まるでわたくしの動向を観察しているかのように。

『……ふむ』

 光は今、どんな表情をしているのでしょうか。
 分からない。けれど――どこか、優しい。

『他の星の神どもが言っていた通り、そなたは面白い。我を宿らせる資格を有する、今時珍しい女だ』

 そして、星の神は言いました。
 もしも――
 我がそなたの体に宿れば、そなたは死ぬだろう。

「―――」

 わたくしは押し黙りました。改めて言われると、にわかにどうしていいか分からなくなる。

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