託宣が下りました。
『星の神は数多いる。我はその中でももっとも人間に近しい者だ。それゆえ人に宿ることができるのだが……それでたくさんの巫女を死なせてきた』
「………」
『先ほどあの学者の小僧が何やら言っていたようだが……あの小僧の解釈は少し違うな。もうやめてくれと修道院に懇願されたのは事実。だが、やめたのは我の意思だ。我は二度と巫女を死なせん。そう誓った』
「神よ、それでは――」
助けては、くれないのですか。
それを告げるために、お姿を顕されたのですか。わたくしたちにはもう手がないことを告げるために。
『手がない? 魔物の憑依は弱点をつけば解ける。口から入ったなら口を。他の硬化魔物の者たちは手だな。手を潰してしまえば魔物は死ぬ』
「それはできませぬ!」
思わず力がこもりました。
口を潰す? 手を潰す? そんな残酷な方法でしか、彼らを救うことはできないのなら。
はたしてそれは、救うと呼べるの?
『贅沢だな』
ふふ、と空気がゆらめく。
愉快そうに、わたくしの反応を楽しむように。
『……そなたは優しい。我の見込んだ通りに』
それでこそ、相応しい。
光が。まぶしすぎてまっすぐ見ることも難しかった光が、ひざまずいたわたくしにだんだんと近づいてきます。
近づくにつれて、人の形になってゆきました。まばゆく輝いたまま。