託宣が下りました。
人の形をした光が、笑ったような気配がしました。
『そなたの役目を果たせよ、勇気ある巫女よ』
夜空の上のようだった世界がぐらぐらと揺らぎ始める。
足下にあった無数の星が舞い上がり、わたくしの周囲を踊り始める。ちらちらとまたたきながら、跳ねるように、遊ぶように。
ああ、なんて心地よい世界。
わたくしは再びひざまずきました。そして、両手を強く祈りの形にしました。
「感謝致します……我が敬愛する神よ」
光がだんだんと遠くなります。世界が暗転していきます。無数の星影が、遠くへと消えていきます。
それらすべての気配が消えるまで――
わたくしは祈りを捧げました。いつまでも、いつまでも。
*
「おねえさん!」
「アルテナ様」
泉からあがってきたわたくしを迎えたのは心配げな二人の表情。
「大丈夫です」
わたくしは微笑みました。ヨーハン様はわたくしの手元を指さし、
「その光は?」
「………」
わたくしは己の手を見下ろしました。
両手がほのかに輝いていました。自分の手ではないかのようです。
(いただいた力の影響……? ……そうだ)
「カイ様、先ほど怪我をされた腕を見せてください」
「え?」
当惑するカイ様をよそに、わたくしは手早くカイ様の腕に巻かれた布を外します。