The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜





「嫌。これは私から咲良への贈り物だもの」

「いやいや。もう10個くらいもらったから十分だよ?」

「嫌なものは嫌なの。お金ならいくらでもあるもん」

「…んー。でも…」


お金を払おうとする私だが、ミアはそれを許さない。
これも10回目の会話だ。


「お金はいらないから今すぐこれを付けさせてよ」


真剣だがどこか怪しい雰囲気のミアにそう言われて私が折れるまでがこのミアと私の会話のセットだった。


「…わかったよ」


何を言ってもミアは折れてくれないので私はここで仕方なく頷く。
するとミアの表情は先程の悲しそうな表情とは真逆のとても嬉しそうな表情へと変わった。

この顔を見せられたら何も言えなくなる。










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