The kiss of death!!〜イケメン悪魔5兄弟VS私!!〜
「咲良の体から人間にとっては毒になるものが出てきたの。だからその毒を私が解毒したわ。ちゃんと解毒したから後遺症も残らないから。ただ今日は安静にしてね」
「…う、ん。あ、り、が…と、う」
「無理に喋らないで」
ミアの説明を受けて私は何とか今度こそミアにお礼を言うがミアは不満そうだ。
ミアの瞳にはただただ私の身を案じる想いでいっぱいだ。
…過度に心配かけさせて申し訳ない。
「…咲良、今から私の言うことに咲良は頷いてね」
「…」
どこか暗い表情のままのミアに私はミアから言われた通り頷く。
「…耳を塞いでいて欲しいの。これから私が言う言葉が咲良に絶対聞こえないように」
「…」
ミアの言葉に、わかった、と私は頷いて両耳を塞ぐ。
するとミアは何かを言い始めた。
ミアの希望により耳を塞いでいる私にはミアが何を言っているのか全くわからない。