チューリップ~君に贈る花~
「ええ。
その『すべきこと』を達成しないうちには、あなたは【生まれ変わる】ことができないのです。
ですから、もう一度あちら側の世界に行って、その『すべきこと』を達成してきていただきたいのです。」
男は一切表情を崩さずに、淡々と話を続けている。
が、聞けば聞くほど、質問したいことが増えていき、こっちはどんどん困惑していく。
「ちょっと待て。
あっちとか、こっちとか、よくわかんねぇんだけど…」
男の言ったことを理解しようと考えれば考えるほど、頭の中はこんがらがっていく。