チューリップ~君に贈る花~
信じられないという気持ちと、期待する気持ちが入り混じって、久しぶりに緊張する感覚を思い出した。
「はい。可能です。」
男はきっぱりとそう言った。
その答えに、今の姿の俺に心臓があるのかは知らないけど、どうしてか胸が高鳴ってドキドキしたような気がした。
頭の中に、次々といろんなイメージが浮かんでくる。
やりたかったことや、会いたい人、話したい事が抱えきれないほどたくさん溢れてくる。
思わず顔がほころぶのが自分でも分かる。