【完】夢見るマリアージュ
パッとその場で立ち上がり、元気アピールすると木島さんは苦笑したままその場で頭を掻いた。
そして照れくさそうに口を開いた。
「そこまであからさまに拒否されるとちょっとへこむっつーか…」
「きょ、拒否?!いいえ、私は木島さんを拒否などはしていません…!」
「つーか、今日は城田さんと一緒にいたかったんだ。
本当に城田さん変わったよね。すっごく可愛くなったっていうか…性格も明るくなったっていうか
そういう城田さんが最近ずっと気になってて、だから良い機会だと思ったんだ。
もし良かったら、俺と一緒に飲み会抜け出さない?」
飲み会、抜け出さない? それってつまり……
いや、鈍感な私でも分かる。この状況。 その場で硬直したまま、私は首を大きく横に振った。
「飲み会、抜け出しません!」
「うわー、そんなハッキリと言われたら傷つくわー。
えー俺って城田さんの中でナイ?」