【完】夢見るマリアージュ

「~~~~!!!」

「城田さん、大丈夫?!」

「本当にすいませんッ!私ってばドジで…」

もう落ち込んで死にたい。 そんな想いとは裏腹に北斗さんは私の背中をさすりながら小さく笑う。

「あはは~。城田さんの事を見ていると飽きないよ~。
ねぇ、俺がやりたいからやらせて? そんなに気ばっか使わなくって平気なんだよ?俺がやりたくってやっている事なんだし。
城田さんの眼鏡姿も久しぶりに見れて嬉しいなあ」

「こんな姿を北斗さんにお見せするのは恥ずかしいのですが…」

「何で?
俺、城田さんの眼鏡姿も可愛くて大好きだよ」

屈託のない笑顔に、キュン死してしまいそうだった。
ナデナデと私の足の小指を撫でると、立ち上がった北斗さんは再びキッチンに立つ。

ソファーに座った後も、キッチンに立つ北斗さんの顔に見とれるばかりだ。  背が高く、昨日裸になった時も無駄なぜい肉一つついていなかった。

真正面から見ても、横から見ても造形の美しい顔。 だからこそ疑問はつきない。

どうして北斗さんは私を好きだと言ってくれるのだろう。 どんなにさえない姿でも可愛いと言ってくれるのだろう。
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