【完】夢見るマリアージュ
プンプンと怒り出してしまった青柳さんは顔を背けて、ヒールをツカツカと鳴らし足早にその場から去ろうとした。
女怖ッ…。あんなに大人しそうで可愛い青柳さんにこんな裏の顔があったなんて…。
しかしその場を去ろうとした青柳さんを北斗さんは引き留めた。
「あの…!」
「何ですか?!」
「本当にごめんね…?
青柳さんなら俺よりいい人きっと見つかると思うから!」
「何それ?!馬鹿にしてんの?!」
青柳さんは可愛らしい顔を歪め、踵を返して大きな足音を立てその場から走り去ってしまう。
消えていく青柳さんの背中を見つめた北斗さんは、はぁーと大きなため息をついて頭を抱えた。
恋愛偏差値がほぼゼロの私でも分かる。 あれはナイ。 青柳さんというよりかは、北斗さんの方がナイ。
あれじゃあ乙女心を傷つけてしまう。 けれど何故か頭を抱える北斗さんは、逆に振られたといった感じで傷ついた表情を浮かべていた。
不思議な人だ。