【完】夢見るマリアージュ

「それは北斗さんのご両親がとても優しくっていい人だからですよ。
北斗さんが素敵な理由がすぐに分かりました。 
お母さまも、社長とも初めてお話しましたがとても素敵ですね」

「あはは、そうかなあ。そんなに褒められると照れるなあ。
俺さ、ずっとお母さんと城田さんの雰囲気がすごく似ているなあと思ってて。
あーこう言うとマザコンぽくってきもいって思われちゃうかもなんだけど」

「いえいえ全然。寧ろご両親を大切になさってるなんて偉いと思いますし。
お母さまと雰囲気が似ているというのは全然理解出来ませんけど……
リリーちゃんにも、お母さまにも私は全く似ていません…!」

実物のリリーは真っ白でふわふわで実に可愛らしかった。 そして北斗さんのお母さまは美しい容姿に負けず劣らず美しい心を持っている人だ。
私との接点は、未だに一つも見つからない。

「似ているよ。城田さんと一緒に居ると温かい気持ちになって安心するんだ。
それにぎゅうって抱きしめたくなる位可愛いしね!」

真っ直ぐな言葉をそのままぶつけてくれる。 聞いているこっちが照れてしまうのだ。
北斗さんの私の評価が高すぎるのだ。

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