【完】夢見るマリアージュ
「私、今までその人の事何も知らないのに怖い人だとか嫌な人だって決めつける癖があって…
けれど北斗さんや岸田さんときちんと話してみて…ちゃんとその人の事を知らないのに嫌な事を言うのは違うなあって。
それに岸田さんはすごく良い人です。
実は面倒見良いし、努力家だし…
美人で仕事も出来るのに…私みたいな女の相談にも乗ってくれるし…」
ぷいっと顔を背けたかと思えば、一気に水を飲み干した。
「私は良い子なんかじゃないから…! 変な勘違いは止めて!
そんな事よりあなた青柳には気を付けた方がいいわよ?マジで…。
もしもご飯や飲みに誘われたら私に連絡をして、絶対についていくから。 あいつは本当に腹黒いんだからッ!」
「アハハ、何か岸田さん私の保護者みたいですね」
「だからそういう事じゃなくって!」