【完】夢見るマリアージュ
「ちぇっ。すっかりリリーは香ちゃんに懐いてるなあ。
香ちゃんの方が俺よりずっと一緒に居る時間が長いからなあ」
「大丈夫。それでもリリーは北斗さんが一番好きなんですよ。ね?リリー。」
「そうかなあ…。 よぉし、生地をオーブンで焼いている間にドレス選びをしよっ。
この間式場に行っても香ちゃん中々決めれなかったから」
「う………ッ。それは素敵なドレスばかりで目移りしちゃうんですもん。
それに一生に一度の事ですし、まだ迷っていたい…」
「勿論どれだけ時間が掛かっても待ちますし?? 香ちゃんにとって最高の夢を叶えてあげたいから。」
先日、北斗さんにはプロポーズされた。
幼き頃から思い描いて来た夢がこんなに早く実現する事になるなんて。
ウェディングドレスはまだまだ決められない。 この世界には数えきれない程のウェディングドレスがあって、目移りばかりしてしまうのだ。