【完】夢見るマリアージュ

「なんて」

「もぉ…冗談きついですよ…北斗さん…。」

「冗談でもないかもしれないけど」

「え?」

「いや、何でも。 それより俺は城田さんがガリガリになってしまわないかの方が心配。
ダイエットもいいけどほどほどにね、全然太ってなんかないんだから。」

それは本音だ。
俺は少しぽっちゃりとしている城田さんだって可愛いと思う。

全然痩せなくたっていい。  抱きしめたら抱き心地が良さそうだし、ぷにぷにしてる真っ白なほっぺただって触ってみたい。

「ガリガリなんてなるわけないじゃないですかー…。 全然まだ太ってるし
でも金曜日はダイエットはお休みです。 だって北斗さんの連れて来てくれるお店のご飯は全部美味しいし
一緒にお酒を飲むのが楽しいから、私の……今の一番の楽しみが金曜日なんです」

やっぱり城田さんは変わったと思う。 ふにゃあっとした笑顔を見てそう思う。

彼女もこの金曜日を特別な物だと思ってくれているのだろうか。  もし、同じ気持ちだったのならば嬉しい。

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