【完】夢見るマリアージュ
「じゃあ、リリー行ってくるからね」
リリーをゲージの中にしまい、一つの決心をしてマンションを出て行く。
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「何か、すいません…」
「へ?何が?」
「いえ、北斗さんがわざわざマンションの近くまで迎えに来てくれるから……。
気を遣ってもらって申し訳ないです…」
「全然!俺結構運転好きだし、気にしないでよ。
それより、今日の洋服すごく可愛いね。 城田さんがピンク色の服を着るなんて珍しい」
「はあ……変じゃないですかね?」
「変じゃないよ。すごく似合ってる。 それにメイクも変えた? 今日すっごく可愛いな」
そう言うと、助手席に座る城田さんは顔を窓際に向け黙り込んでしまった。
お、俺何か変な事言ったかな?
つーか馴れ馴れしすぎだか…。