ふたつ名の令嬢と龍の託宣
そして、ハインリヒはひじ掛けで頬杖をつき、目を閉じてしばらく考え込んだ。
現王たる父・ディートリヒに相談すべきだろうか? 降りる託宣のすべては神殿と王家が管理しているが、ラウエンシュタインの系譜は謎が多い。
しかし、自分は託宣を終えた身だから後のことはお前のいいようにしろと、王には言い渡されている。気持ちはわからなくはないが、託宣を受けた者たちの進退に、国の明暗がかかっているのだ。父王の無責任ぶりに、いい加減、腹も立ってくるというものだ。
(いや、義母上のように口を挟まれるより、まだましなのか)
――次代の王として、自分は決断を誤ってはいけない。
雑念を振り払うように、ハインリヒは頭を振った。
現王たる父・ディートリヒに相談すべきだろうか? 降りる託宣のすべては神殿と王家が管理しているが、ラウエンシュタインの系譜は謎が多い。
しかし、自分は託宣を終えた身だから後のことはお前のいいようにしろと、王には言い渡されている。気持ちはわからなくはないが、託宣を受けた者たちの進退に、国の明暗がかかっているのだ。父王の無責任ぶりに、いい加減、腹も立ってくるというものだ。
(いや、義母上のように口を挟まれるより、まだましなのか)
――次代の王として、自分は決断を誤ってはいけない。
雑念を振り払うように、ハインリヒは頭を振った。