ふたつ名の令嬢と龍の託宣
がしっ
頭頂部に衝撃を受けたリーゼロッテは、隣で沈黙を守っていたジークヴァルトに、いきなり頭を鷲掴みにされていた。ぶわっと、胸のあざが熱を持つ。そう感じた矢先、リーゼロッテの眼前が一変した。
「!!」
目の前で芳しく湯気をあげているティーカップの周りに、何か異形の、あまり見目よろしくない小人のようなものが、わさわさとうごめいていた。紅茶の入ったカップの縁にしがみつき、がちゃがちゃとカップをゆらしている。
「んふやっ」
よくわからない声をあげて、リーゼロッテは反射的に、横にいたジークヴァルトにしがみついた。見ると、スカートの裾にも異形の者がまとわりついて、その醜い小さな手で裾先をつかんで引っ張ろうとしている。
さっと裾をひき、令嬢のたしなみも忘れてリーゼロッテは、両足をソファにのせ、いわゆる体育座りの格好でジークヴァルトに身を寄せた。震える手で騎士服をぎゅっとつかむ。
頭頂部に衝撃を受けたリーゼロッテは、隣で沈黙を守っていたジークヴァルトに、いきなり頭を鷲掴みにされていた。ぶわっと、胸のあざが熱を持つ。そう感じた矢先、リーゼロッテの眼前が一変した。
「!!」
目の前で芳しく湯気をあげているティーカップの周りに、何か異形の、あまり見目よろしくない小人のようなものが、わさわさとうごめいていた。紅茶の入ったカップの縁にしがみつき、がちゃがちゃとカップをゆらしている。
「んふやっ」
よくわからない声をあげて、リーゼロッテは反射的に、横にいたジークヴァルトにしがみついた。見ると、スカートの裾にも異形の者がまとわりついて、その醜い小さな手で裾先をつかんで引っ張ろうとしている。
さっと裾をひき、令嬢のたしなみも忘れてリーゼロッテは、両足をソファにのせ、いわゆる体育座りの格好でジークヴァルトに身を寄せた。震える手で騎士服をぎゅっとつかむ。