ふたつ名の令嬢と龍の託宣
無表情でリーゼロッテを見下ろしていたジークヴァルトは、おもむろにリーゼロッテの前にかがみこんだ。そのまま手を伸ばしてリーゼロッテをひょいと抱え上げる。
子供を抱き上げるように、向かい合わせで持ち上げられたリーゼロッテは、急に高くなった視界に驚いて、ジークヴァルトの首にしがみついた。
「軽いな」
そうとだけ言って、ジークヴァルトが歩き出す。歩幅が広いせいで、長い廊下をずんずん進んでいく。
「あ、あの、ジークヴァルトさまっ、降ろしてくださいませっ王城でこのようなっ」
「問題ない」
ジークヴァルトの肩越しに、異形の者や驚き顔の近衛の騎士たちが通り過ぎては長い廊下を遠ざかっていく。
リーゼロッテに与えられた客間は城の奥の方に位置していたので、長いこと廊下を進むがなかなか目的地に辿りつかない。
リーゼロッテは羞恥で、もう、どうにかなりそうだった。異形と近衛の騎士たちとすれ違うたび、リーゼロッテは驚いたり恥ずかしがったりを繰り返した。
子供を抱き上げるように、向かい合わせで持ち上げられたリーゼロッテは、急に高くなった視界に驚いて、ジークヴァルトの首にしがみついた。
「軽いな」
そうとだけ言って、ジークヴァルトが歩き出す。歩幅が広いせいで、長い廊下をずんずん進んでいく。
「あ、あの、ジークヴァルトさまっ、降ろしてくださいませっ王城でこのようなっ」
「問題ない」
ジークヴァルトの肩越しに、異形の者や驚き顔の近衛の騎士たちが通り過ぎては長い廊下を遠ざかっていく。
リーゼロッテに与えられた客間は城の奥の方に位置していたので、長いこと廊下を進むがなかなか目的地に辿りつかない。
リーゼロッテは羞恥で、もう、どうにかなりそうだった。異形と近衛の騎士たちとすれ違うたび、リーゼロッテは驚いたり恥ずかしがったりを繰り返した。