ふたつ名の令嬢と龍の託宣
「王子殿下?」
リーゼロッテに声をかけられて、はっと意識を戻す。
「ああ、すまない。リーゼロッテ嬢は力がないのではなく、うまく扱えないでいる状態だ。まずはその原因を探ることから始めればいい」
リーゼロッテは、もっとジークヴァルトに対して萎縮してしまうのではないかとハインリヒは心配していた。だが、彼女はきちんと自分の意見が言えているようだ。
ジークヴァルトに対して、こんな態度を取れる女性は、身内以外ではめずらしい。騎士団に在籍するような大の男ですら、ジークヴァルトを前にすると竦んでしまうのだから。
そんなことを思いながら、ハインリヒは懐から懐中時計を取り出して、その蓋を開け時間を確かめた。開かれた時計の蓋の裏に、紫色の綺麗な石がはめ込まれている。
「王子殿下。そちらの石も守り石なのですか?」
リーゼロッテに声をかけられて、はっと意識を戻す。
「ああ、すまない。リーゼロッテ嬢は力がないのではなく、うまく扱えないでいる状態だ。まずはその原因を探ることから始めればいい」
リーゼロッテは、もっとジークヴァルトに対して萎縮してしまうのではないかとハインリヒは心配していた。だが、彼女はきちんと自分の意見が言えているようだ。
ジークヴァルトに対して、こんな態度を取れる女性は、身内以外ではめずらしい。騎士団に在籍するような大の男ですら、ジークヴァルトを前にすると竦んでしまうのだから。
そんなことを思いながら、ハインリヒは懐から懐中時計を取り出して、その蓋を開け時間を確かめた。開かれた時計の蓋の裏に、紫色の綺麗な石がはめ込まれている。
「王子殿下。そちらの石も守り石なのですか?」