ふたつ名の令嬢と龍の託宣
「ええ、確かにわたくしは、リーゼロッテ・ダーミッシュですわ」
ふいに聞かれて困惑しつつも、リーゼロッテは頷き答えた。
「やっぱり! リーゼ、わたくしよわたくし! アンネマリーよ!」
急にくだけた口調になった令嬢は、水色の綺麗な瞳をうれしそうに輝かせた。
(わたしわたし詐欺?)
脳内でつっこみつつ、リーゼロッテはその名を聞いて記憶の糸を探った。
「もしかして、クラッセン家の……アンネマリー様?」
「まあ、そんな他人行儀に! 従姉妹同士じゃない!」
彼女は侯爵家令嬢で、国の外交を任されている父親のクラッセン侯爵と共に、隣国で暮らしていたはずである。アンネマリーの母とリーゼロッテの義母は姉妹で、小さい頃よく、アンネマリーたちがリーゼロッテの領地に遊びに来ていた。
ふいに聞かれて困惑しつつも、リーゼロッテは頷き答えた。
「やっぱり! リーゼ、わたくしよわたくし! アンネマリーよ!」
急にくだけた口調になった令嬢は、水色の綺麗な瞳をうれしそうに輝かせた。
(わたしわたし詐欺?)
脳内でつっこみつつ、リーゼロッテはその名を聞いて記憶の糸を探った。
「もしかして、クラッセン家の……アンネマリー様?」
「まあ、そんな他人行儀に! 従姉妹同士じゃない!」
彼女は侯爵家令嬢で、国の外交を任されている父親のクラッセン侯爵と共に、隣国で暮らしていたはずである。アンネマリーの母とリーゼロッテの義母は姉妹で、小さい頃よく、アンネマリーたちがリーゼロッテの領地に遊びに来ていた。