ふたつ名の令嬢と龍の託宣
その夜、エラを下がらせた後、リーゼロッテはベッドから起き上がって、寝室のソファに腰を下ろしていた。王城に来てからずっと夢見が悪くて、眠りたくなかったのだ。
普通に眠気はやってくるのだが、夢が怖くて眠りたくない。そんな子供じみたことを誰にも言えず、ここ最近まんじりともせず夜を明かしていた。結局はいつの間にか寝てしまっていて、毎朝、悪夢で目覚めていた。
悪夢と言っても、掃除ができなくて部屋が片付かないとか、道具や材料がなくて料理ができないとかいう些細なものから、怪我人の手当てができずに途方に暮れるなど、見る夢の内容は様々であった。
ふと、ジークヴァルトの噂を思い出して、リーゼロッテは夜着の上からショールをはおり、寝室から明かりの消された薄暗い居間へと向かった。時計を見れば、日付が変わって少ししたくらいの時間だった。
普通に眠気はやってくるのだが、夢が怖くて眠りたくない。そんな子供じみたことを誰にも言えず、ここ最近まんじりともせず夜を明かしていた。結局はいつの間にか寝てしまっていて、毎朝、悪夢で目覚めていた。
悪夢と言っても、掃除ができなくて部屋が片付かないとか、道具や材料がなくて料理ができないとかいう些細なものから、怪我人の手当てができずに途方に暮れるなど、見る夢の内容は様々であった。
ふと、ジークヴァルトの噂を思い出して、リーゼロッテは夜着の上からショールをはおり、寝室から明かりの消された薄暗い居間へと向かった。時計を見れば、日付が変わって少ししたくらいの時間だった。