ふたつ名の令嬢と龍の託宣
『そのかわりリーゼロッテ。後でオレのお願い聞いてくれる? この件が落ちついてからでいいからさ』
(ヴァルト様と同じ顔で、満面の笑顔で言わないでほしい)
至近距離で言われ、リーゼロッテは思わず頬を赤らめてしまう。
「お願い、でございますか? わたくしにできることならばかまいませんが……」
『大丈夫。君にしか、できないことだよ』
そう言って、ジークハルトはうれしそうに笑った。
「それで……異形を浄化するために、わたくしは何をすればいいのですか?」
『簡単だよ。リーゼロッテはただ眠ればいい。ただし、ヴァルトの檻を出てね』
不安そうに尋ねるリーゼロッテに、ジークハルトは笑みを浮かべたまま言った。
「ジークヴァルト様の檻……?」
『リーゼロッテの守護者は、今のところ眠ってる間にだけその力を発現してる。だからその力を開放すればいいんだけど……』
「わたくしの守護者が? ……眠っている間に、力を?」
『うん、そう。起きてるときは、リーゼロッテと守護者が拒絶し合ってるからね』
「拒絶……? どうして……」
『なんでだろうねー』
にっこり言うジークハルトはまるで他人事のようだ。
(ヴァルト様と同じ顔で、満面の笑顔で言わないでほしい)
至近距離で言われ、リーゼロッテは思わず頬を赤らめてしまう。
「お願い、でございますか? わたくしにできることならばかまいませんが……」
『大丈夫。君にしか、できないことだよ』
そう言って、ジークハルトはうれしそうに笑った。
「それで……異形を浄化するために、わたくしは何をすればいいのですか?」
『簡単だよ。リーゼロッテはただ眠ればいい。ただし、ヴァルトの檻を出てね』
不安そうに尋ねるリーゼロッテに、ジークハルトは笑みを浮かべたまま言った。
「ジークヴァルト様の檻……?」
『リーゼロッテの守護者は、今のところ眠ってる間にだけその力を発現してる。だからその力を開放すればいいんだけど……』
「わたくしの守護者が? ……眠っている間に、力を?」
『うん、そう。起きてるときは、リーゼロッテと守護者が拒絶し合ってるからね』
「拒絶……? どうして……」
『なんでだろうねー』
にっこり言うジークハルトはまるで他人事のようだ。