ふたつ名の令嬢と龍の託宣
 いつの間にか使用人たちが、テーブルの上にお屋敷で作ってきた料理を並べていた。椅子とテーブルは、荷台に積んで運んできたようだ。

 ピクニックとなにかが違うとリーゼロッテは思ったが、貴族がゴザを敷いて手づかみでお弁当をほおばるわけにはいかないかと納得した。

 さわやかな風が吹く青空の下で、食べる食事は格別だった。屋敷の料理人が腕をふるった料理はいつも以上においしかったし、どれもリーゼロッテの大好きな物ばかりだ。何より、家族が揃って、みんなが笑顔でいることがうれしかった。

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