ふたつ名の令嬢と龍の託宣
「力を抜いて馬の動きに合わせてみろ。怖かったらしがみついていればいい」
ペンダントの守り石が、リーゼロッテの顔の前で踊るように跳ねている。何を思ったのか、ジークヴァルトは手綱を手にしたまま、跳ねる守り石を器用につかみとった。
「ふぎゃ」
リーゼロッテの口から淑女にあるまじき声が出る。こともあろうにジークヴァルトは、コルセットでできたささやかな胸の谷間に、守り石をその指で押し込んだのだ。
(ななななんてことするのよ!)
しかも守り石が押し込まれたのは、リーゼロッテの龍のあざがある場所だった。馬が揺れるたびに、胸の間で石も揺れる。守り石があざに触れるたびにリーゼロッテは、ジークヴァルトがあざに触れたときと同じような熱を体に感じた。
「ふ、ゃ」
切なそうに息を弾ませて、リーゼロッテはジークヴァルトの背に手を回した。
ぎゅっとしがみついたリーゼロッテが、ジークヴァルトの胸にその頭をぐりぐりと押し付ける。その行動に驚いたジークヴァルトは、あわてて馬の速度を落としてその足を止めさせた。
「怖かったのか?」
めずらしく動揺したような声でジークヴァルトが問うと、リーゼロッテはしがみついたまま涙目でジークヴァルトを見上げた。
ペンダントの守り石が、リーゼロッテの顔の前で踊るように跳ねている。何を思ったのか、ジークヴァルトは手綱を手にしたまま、跳ねる守り石を器用につかみとった。
「ふぎゃ」
リーゼロッテの口から淑女にあるまじき声が出る。こともあろうにジークヴァルトは、コルセットでできたささやかな胸の谷間に、守り石をその指で押し込んだのだ。
(ななななんてことするのよ!)
しかも守り石が押し込まれたのは、リーゼロッテの龍のあざがある場所だった。馬が揺れるたびに、胸の間で石も揺れる。守り石があざに触れるたびにリーゼロッテは、ジークヴァルトがあざに触れたときと同じような熱を体に感じた。
「ふ、ゃ」
切なそうに息を弾ませて、リーゼロッテはジークヴァルトの背に手を回した。
ぎゅっとしがみついたリーゼロッテが、ジークヴァルトの胸にその頭をぐりぐりと押し付ける。その行動に驚いたジークヴァルトは、あわてて馬の速度を落としてその足を止めさせた。
「怖かったのか?」
めずらしく動揺したような声でジークヴァルトが問うと、リーゼロッテはしがみついたまま涙目でジークヴァルトを見上げた。