ふたつ名の令嬢と龍の託宣
自分の中に力を感じる。ふんわりした緑色のものだ。
誕生日以前は、ゆっくりと集めていって「これだよね」とようやく分かるものだったが、十五歳になってからは自分の内側にある力を意識しなくても認識できるようになった。身の内からにじみ出ている力も労せず感じ取ることができる。
(手の中に集まるように……)
神経を研ぎ澄まして自分の力の流れに集中し、ふんわりと溢れる力を追いかける。
以前、ジークヴァルトが手本を見せてくれた時のことを思い出す。
(集めて圧縮して解放する……)
集めて、集めて、集めて、集めて、集めて……
(――集まらない!!)
そうなのだ。十五歳になってからというものの、力を感じることはできるようになった。しかし、全くと言っていいほど扱うことができないのだ。
力はここにある。それはわかる。わかるのだが。
力を集めるだけなら、誕生日以前の方ができていたくらいだ。以前は、袋の中に詰まった力を針穴から絞り出すように集めていく感覚だった。穴が小さいので、時間がかかる上に集まる量も少なかった。
誕生日を迎えた今はと言うと、内から溢れる出る力は無尽蔵に思えるが、ふわふわしすぎてつかみどころがまったくない。
誕生日以前は、ゆっくりと集めていって「これだよね」とようやく分かるものだったが、十五歳になってからは自分の内側にある力を意識しなくても認識できるようになった。身の内からにじみ出ている力も労せず感じ取ることができる。
(手の中に集まるように……)
神経を研ぎ澄まして自分の力の流れに集中し、ふんわりと溢れる力を追いかける。
以前、ジークヴァルトが手本を見せてくれた時のことを思い出す。
(集めて圧縮して解放する……)
集めて、集めて、集めて、集めて、集めて……
(――集まらない!!)
そうなのだ。十五歳になってからというものの、力を感じることはできるようになった。しかし、全くと言っていいほど扱うことができないのだ。
力はここにある。それはわかる。わかるのだが。
力を集めるだけなら、誕生日以前の方ができていたくらいだ。以前は、袋の中に詰まった力を針穴から絞り出すように集めていく感覚だった。穴が小さいので、時間がかかる上に集まる量も少なかった。
誕生日を迎えた今はと言うと、内から溢れる出る力は無尽蔵に思えるが、ふわふわしすぎてつかみどころがまったくない。