ふたつ名の令嬢と龍の託宣
「ええ? それは困りますわ」
『というより自覚がないのかな?』
「どどどうしたら自覚して頂けるのでしょう?」
リーゼロッテは焦りながら宙に浮くジークハルトを見上げた。
『お願いしてみたら?』
「そんなふわっとした感じでいいのでしょうか?」
とりあえずリーゼロッテは祈るように手を組んで、守護者である聖女にお願いしてみる。
(聖女様。聖女様がわたしの守護者なのはきっとあなたの運命です! ですので、しっかりきっぱり自覚をもって、全力でわたしを守ってください!)
『ははは、やっぱりおもしろいや』
そんな様子をジークハルトはおかしそうにずっと眺めていた。
「わたくしの力が安定しないのは、やはり聖女様の影響ですか?」
『そうだね。リーゼロッテと聖女の息が、まったくかみ合ってないからね』
「息、ですか?」
(阿吽の呼吸、みたいなものかしら?)
「そうおっしゃられましても……」
リーゼロッテはどんなにやってみても、自分の中に守護者の存在を感じることはできなかった。それこそ精神を集中してみたり、座禅みたいなこともしてみたのだが。
『すごく同調してる時もあるよ?』
「え? そうなのですか?」
リーゼロッテの緑の瞳がぱっと輝いた。
「どんなときに同調しているか、ハルト様はお分かりになりますか?」
それが分かれば、力の安定化を図れるかもしれない。リーゼロッテはそう考えると期待に満ちた視線を向けた。
『どんなときって、そうだなぁ……』
顎に手を当てて少し考え込んでから、ジークハルトはリーゼロッテに視線を戻した。
『こんなときかな?』
『というより自覚がないのかな?』
「どどどうしたら自覚して頂けるのでしょう?」
リーゼロッテは焦りながら宙に浮くジークハルトを見上げた。
『お願いしてみたら?』
「そんなふわっとした感じでいいのでしょうか?」
とりあえずリーゼロッテは祈るように手を組んで、守護者である聖女にお願いしてみる。
(聖女様。聖女様がわたしの守護者なのはきっとあなたの運命です! ですので、しっかりきっぱり自覚をもって、全力でわたしを守ってください!)
『ははは、やっぱりおもしろいや』
そんな様子をジークハルトはおかしそうにずっと眺めていた。
「わたくしの力が安定しないのは、やはり聖女様の影響ですか?」
『そうだね。リーゼロッテと聖女の息が、まったくかみ合ってないからね』
「息、ですか?」
(阿吽の呼吸、みたいなものかしら?)
「そうおっしゃられましても……」
リーゼロッテはどんなにやってみても、自分の中に守護者の存在を感じることはできなかった。それこそ精神を集中してみたり、座禅みたいなこともしてみたのだが。
『すごく同調してる時もあるよ?』
「え? そうなのですか?」
リーゼロッテの緑の瞳がぱっと輝いた。
「どんなときに同調しているか、ハルト様はお分かりになりますか?」
それが分かれば、力の安定化を図れるかもしれない。リーゼロッテはそう考えると期待に満ちた視線を向けた。
『どんなときって、そうだなぁ……』
顎に手を当てて少し考え込んでから、ジークハルトはリーゼロッテに視線を戻した。
『こんなときかな?』