ふたつ名の令嬢と龍の託宣
リーゼロッテはエマニュエルと同じように瞳を閉じて、ひそやかに声を漏らした。常に感じていたふんわりしたものがゆっくりと体の中を流れていく。
次第にそれは、はっきりとした一筋の流れとなって、規則正しくリーゼロッテから出ていき、そして戻ってくる。
「中から外へ、外から中へ……。お分かりになりますか?」
「ええ、わかるわ……力が、流れていく……」
(中から外へ、外から中へ、くり返し……。ああ、むしろこれは超人〇ックだわ……)
それはまるで、日向の匂いのする干したてのふかふかの布団の中に、身を沈めているような感覚だった。
瞳を閉じたまま、リーゼロッテは心地よいその流れに身を任せた。やがてそれは大きな奔流となり……――
リーゼロッテはそっと瞳を開いた。力の抜けた体でぼんやりと見上げると、ジークヴァルトの青い瞳が自分をのぞきこんでいた。
「じーくヴぁるとさま……?」
こてんと首をかしげると、唇にクッキーを押しつけられた。ほろりとクッキーの甘さが口の中に広がっていく。一枚もう一枚と差し入れられ、ゆっくりとそれを飲み込んだ。
霞がかっていた意識が次第に晴れていき、リーゼロッテは自分がジークヴァルトの膝の上に横抱きにされていることに気がついた。
「ヴぁ、ヴァルト様!?」
慌てて体を起こそうとして、反対にぐっと抱き込まれてしまう。
「おとなしくしてろ。お前は本当に目が離せない」
次第にそれは、はっきりとした一筋の流れとなって、規則正しくリーゼロッテから出ていき、そして戻ってくる。
「中から外へ、外から中へ……。お分かりになりますか?」
「ええ、わかるわ……力が、流れていく……」
(中から外へ、外から中へ、くり返し……。ああ、むしろこれは超人〇ックだわ……)
それはまるで、日向の匂いのする干したてのふかふかの布団の中に、身を沈めているような感覚だった。
瞳を閉じたまま、リーゼロッテは心地よいその流れに身を任せた。やがてそれは大きな奔流となり……――
リーゼロッテはそっと瞳を開いた。力の抜けた体でぼんやりと見上げると、ジークヴァルトの青い瞳が自分をのぞきこんでいた。
「じーくヴぁるとさま……?」
こてんと首をかしげると、唇にクッキーを押しつけられた。ほろりとクッキーの甘さが口の中に広がっていく。一枚もう一枚と差し入れられ、ゆっくりとそれを飲み込んだ。
霞がかっていた意識が次第に晴れていき、リーゼロッテは自分がジークヴァルトの膝の上に横抱きにされていることに気がついた。
「ヴぁ、ヴァルト様!?」
慌てて体を起こそうとして、反対にぐっと抱き込まれてしまう。
「おとなしくしてろ。お前は本当に目が離せない」