ふたつ名の令嬢と龍の託宣
「とは言え、オレもジークヴァルトが異形に憑かれるなど信じられんな」
年配騎士のユリウスの言葉にエッカルトも難しい顔になる。その横でエマニュエルが口元に両手を当てながら震える声を上げた。
「まさか、星を堕とす者が……?」
その瞬間、執務室の中にいる異形たちがことさら騒ぎ始めた。半狂乱、という表現が正しいほどの振動と叫び声が伝わってくる。
その直後、ガッという衝撃を感じて、その場にいた者たちはみな耳を塞ぎ顔をしかめた。異形の叫びを圧するほどの力が、執務室内で広がったのだ。
「この力も……星を堕とす者のしわざだと言うのか?」
ユリウスが呻くように言った。執務室を包む異様な力は、圧倒的でただ恐れしか感じない。
「いいえ、今回、それとは関係はないでしょう」
「だとしたら何だというのだ!」
マテアスの確信めいた言葉に、エーミールが食ってかかった。
エーミールは、今、自分がこの場に立っていられるのが不思議なくらいだった。戦慄する自身の体を無意識に抱きしめる。
年配騎士のユリウスの言葉にエッカルトも難しい顔になる。その横でエマニュエルが口元に両手を当てながら震える声を上げた。
「まさか、星を堕とす者が……?」
その瞬間、執務室の中にいる異形たちがことさら騒ぎ始めた。半狂乱、という表現が正しいほどの振動と叫び声が伝わってくる。
その直後、ガッという衝撃を感じて、その場にいた者たちはみな耳を塞ぎ顔をしかめた。異形の叫びを圧するほどの力が、執務室内で広がったのだ。
「この力も……星を堕とす者のしわざだと言うのか?」
ユリウスが呻くように言った。執務室を包む異様な力は、圧倒的でただ恐れしか感じない。
「いいえ、今回、それとは関係はないでしょう」
「だとしたら何だというのだ!」
マテアスの確信めいた言葉に、エーミールが食ってかかった。
エーミールは、今、自分がこの場に立っていられるのが不思議なくらいだった。戦慄する自身の体を無意識に抱きしめる。