ふたつ名の令嬢と龍の託宣
容赦のない指の動きが止まったかと思うと、リーゼロッテは不意にすくい上げるようにその体を抱き起こされた。
頭上で押さえつけられていた手が解放され、力が入らないまま膝の上に降ろされる。掴まれていた手首に血流が戻ってきたのか、指先がじんじんとした痛みを訴えた。
荒い呼吸のまま手首を見やると、掴まれた形で赤くなっている。その先の白い指は細かく震えていた。
乱れた髪がそっと耳にかけられる。続けてやさしく整えるように髪が梳かれていった。
いつの間にか指が抜かれ、体の中心で感じていた痛みが消えている。捲られたスカートも降ろされて、露わになった足を隠した。
執務机に座らされた状態で、リーゼロッテは恐る恐る顔を上げた。目の前にあったのは青い瞳だ。表情のないその瞳は、リーゼロッテの涙を見つめて苦しそうに歪められた。
「……ジーク……ヴァルトさま……?」
わずかに首をかしげると、大きな手に引き寄せられた。
「すまない……怖い思いをさせた……」
頭上で押さえつけられていた手が解放され、力が入らないまま膝の上に降ろされる。掴まれていた手首に血流が戻ってきたのか、指先がじんじんとした痛みを訴えた。
荒い呼吸のまま手首を見やると、掴まれた形で赤くなっている。その先の白い指は細かく震えていた。
乱れた髪がそっと耳にかけられる。続けてやさしく整えるように髪が梳かれていった。
いつの間にか指が抜かれ、体の中心で感じていた痛みが消えている。捲られたスカートも降ろされて、露わになった足を隠した。
執務机に座らされた状態で、リーゼロッテは恐る恐る顔を上げた。目の前にあったのは青い瞳だ。表情のないその瞳は、リーゼロッテの涙を見つめて苦しそうに歪められた。
「……ジーク……ヴァルトさま……?」
わずかに首をかしげると、大きな手に引き寄せられた。
「すまない……怖い思いをさせた……」